四国カルスト目次
- 四国カルストについて
- ドライブだけじゃない!四国カルストの見どころ・楽しみ方
- ついでにここも行きたい!四国カルスト周辺にある観光スポット
- アクセス方法
- Tiktokで情報を見る
- instagramで情報を見る
- Googleで口コミを確認
- Twitterで情報を見る
高原の景勝地!四国カルストの見どころ【ドライブ・キャンプ】
四国カルストは愛媛県と高知県との県境にまたがるカルスト台地の高原です。
360℃広がる草原のパノラマ風景や高山植物などの景色を楽しむことができるスポットです。
そんな景勝地である四国カルストはどんなところなのか?
観光では何を楽しむことができるのでしょうか?
この記事では、四国カルストについて、そしてその見どころについてご紹介していきます。
四国カルストの魅力、楽しみ方を抑えていますので、四国カルストをまだ訪れたことがない人、聞いたことがなかったという人は必見です。
ぜひ最後まで読んでください。
四国カルストってどんなところ?
四国カルストは、愛媛県と高知県にまたがる尾根沿いに広がる景勝地です。
福岡県の平尾台、山口県の秋吉台とともに日本3大カルストと言われています。
四国カルストは、その3つのうちで標高が一番高い場所に位置しています。
標高およそ1000mから1500mの高地にあり、年平均気温はおよそ10℃の寒冷地です。
夏でも気温が低く、涼しく過ごすことができる場所ですが、冬は積雪があり、スキー場も営業されているほどです。
そのため、冬は基本的にオフシーズンとなりますが、春から秋にかけてはたくさんの観光客で賑わいます。
カルストとは、数億年前はサンゴ礁の海だった地形が隆起して、石灰岩などの水に溶解しやすい岩石で構成された大地が、雨水、地表水、地下水などで浸食されて出来た地形です。
カルストは、特に石灰岩が地表に露出して点在する地形で知られていますが、地下にできる鍾乳洞もカルストの地形のひとつです。
ツーリング、ドライブコースとして有名
四国カルストを約25km東西に縦断しているのが県道38号線です。
この道路は、「天空の道」と呼ばれることもあり、ツーリング、ドライブコースとして非常に人気があります。
点在する白い岩肌の石灰岩とどこまでも広がる大草原のカルスト地形の中を、そして気持ちのいい青い空と白い雲の下を走る一本道は、爽快感抜群です。
壮大な景色を楽しむことができるこの道は、ドライブ情報誌でもたびたび紹介されていて、「日本百名道」にも選定されています。
先ほど少し触れたように、冬は積雪があるので、冬季期間は閉鎖されます。
例年11月末または12月初めから3月末までの冬の間は、県道38号線のドライブルートは通行止めになります。
四国カルストのドライブコースを紹介
つづいて、そんなツーリング、ドライブコースである県道38号線で通る四国カルストのビュースポットと見どころをご紹介します。
高知側から四国カルストを縦断するルートで、東から西にかけて順番にそれぞれご紹介していきます。
天狗高原
四国カルストの一番東にあるビュースポットが、最高標高1,485mと四国カルストの中で最も高い場所にある天狗の森のふもとに広がる「天狗高原」です。
標高が高い場所にあるだけに、標高1,000m級の四国山地の尾根が連なっているのを眼下に見下ろすことができるスポットです。
天気が良い日には太平洋の海までも遠くに見ることができて、壮大な眺めを楽しむことができます。
周囲にはカルスト地形が広がる一方で、天狗の森の周辺にはシラカバやアカマツなどが生い茂る自然林があります。
春には新緑、秋には紅葉、さらには草原に生える高山植物など、他の場所とは違った景色を楽しむことができるスポットです。
五段高原
白い石灰岩が点在する広い草原というカルスト特有の景色を楽しむことができるスポットが「五段高原」です。
岩肌が露出した石灰岩が無数に林立して墓石や羊の群れのように見える景観、ドリーネと呼ばれるすり鉢状の窪みなどカルスト地形特有の景色が広がっています。
また、春から秋までは牛の放牧が行われていて、牛たちが高原を散歩する牧歌的な風景
も魅力です。
姫鶴平
「姫鶴平(めづるだいら)」は、四国カルストの中央に位置していて、宿泊施設やキャンプ場が建つ観光拠点ともなっています。
そのため、観光客も多く集まります。
この辺りは開けた地形で、開放感のある見晴らしの良い眺めが特徴です。
風力発電を行っている大きな風車が高原の風でゆっくりと回っている光景や、一面に広がる草原で放牧された牛たちが草を食べている姿を見ることができます。
また、遊歩道にある展望台からは天狗高原、高知方面の山並みを眼下に一望することができます。
大野ヶ原
四国カルストの最も西にあるのが「大野ヶ原」です。
カルスト地形特有の草原に点在する石灰岩の奇岩を見ることもできますが、この大野ヶ原は県下有数ともいえる酪農地帯です。
民家や牛舎、サイロが立ち並び、人が生活しているエリアでもあります。
動物と触れ合える牧場、乳製品を購入できるお店、宿泊できるペンションもそろい、行楽シーズンには観光地として多くの人が集まります。
また、ここの「源氏ヶ駄馬」という山もおすすめの景勝地です。
源平合戦において、壇ノ浦の戦いに敗れてこの地に落ちのびた平家の武者が、無数の白い石灰岩を白馬に乗った源氏の大群と間違えて逃げ出したことが名前の由来と言われています。
この源氏ヶ駄馬から見下ろすことができる、大野ヶ原の山の中に広がる草原と牧草地の風景は素晴らしい眺めです。
四国カルストの楽しみ方はドライブ、ツーリングだけではありません。
宿泊施設やキャンプ場で宿泊したり、あるいは車がなくても、楽しめることもあります。
ここからは、ドライブ以外の四国カルストの見どころについてご紹介していきます。
四国カルストで楽しむキャンプ
四国カルストではキャンプを楽しむこともできます。
四国カルストでキャンプができるキャンプ場ですが、天狗高原と姫鶴平の2か所あります。
ただ残念ながら、天狗高原のキャンプ場ですが、2022年8月現在は改修工事のため休止中です。
来春リニューアルオープンの予定となっていますが、気になる方はホームページで随時確認してみてください。
ということで、もうひとつのキャンプ場である姫鶴平のキャンプ場について簡単にご紹介しておきましょう。
姫鶴平キャンプ場を利用するには宿泊施設「姫鶴荘」での受付が必要です。
予約は受け付けておらず、直接受付のみとなっているので注意しておきましょう。
チェックイン、アウト時間はフリーで、料金はテント1張500円です。
設備は炊事場とトイレはありますが、シャワーはありません。
キャンプ用品、炭、薪、食材などの貸し出し、販売は行っておらず、すべて持ち込み制です。
そんな姫鶴平のキャンプ場の魅力は、やはりその見晴らしと環境です。
カルスト地形の草原に遠くにまで見える山々の風景、さらに、それらと空とのコントラストは抜群の景色です。
晴れていれば、空の色が変わっていく夕暮れに、朝モヤが立ちこめる日の出に、夜には満点の星空を眺めることもできます。
そして、高原の気候で夏でも涼しい風が吹き、気持ちよく快適に過ごすことができるはずです。
その一方で、変わりやすい天気、そして夜から朝にかけては冷え込むこともあることには注意が必要です。
突然の雨、風に対応できるように雨具、防寒具の準備があると無難でしょう。
四国カルストで楽しむハイキング
四国カルストで行うハイキングは6月から7月にかけての初夏がベストシーズンです。
この時期には四国カルストの至るところで、高山植物を見ることができます。
特にヒメユリは、四国カルストのシンボルともいえる高山植物です。
夏の開花時期に牧草地に咲くヒメユリの花を観賞するために多くの人が訪れています。
遊歩道は、天狗高原、五段高原、大野ヶ原などに設置されており、それぞれの場所でハイキングを楽しむことができます。
どのコースでも草原の緑とそこに咲く花に、山に入って自然林の森という景観を堪能することができ、コースごとによって違った魅力を感じることもできるでしょう。
見どころは高山植物の他には、天狗高原では、原生林の中にある2本の巨大な岩の裂け目がある大割引、小割引です。
五段高原には、樹齢200年から600年に及ぶケヤキやトチの巨木が茂る森林スポットがあり、「猪伏の大トチ」と呼ばれるトチの巨木があります。
また、大野ヶ原では、深いブナの森の中での森林浴を楽しむことができます。
四国カルストで楽しむグルメ
四国カルストで食べられる有名なグルメが大野ヶ原にあるカフェ「ペンションもみの木」のチーズケーキです。
毎日手作りでつくられるここのチーズケーキは、提供されてきた時点でとろとろに溶けているほどの食感と濃厚さが特徴です。
お客さんもこのチーズケーキを求めてくるので、お昼には売り切れてしまうこともある大人気商品です。
また、同じ大野ヶ原にある「ミルク園」のソフトクリームもおすすめのグルメです。
四国カルストで美味しいソフトクリームを食べられるところは他にもたくさんあるのですが、ミルク園のソフトクリームが特別なところは、自家生産牧場のミルクを使用していることです。
さらに、ソフトクリームだけでなく、牛乳にミルクプリンやチーズケーキなど自家製牛乳が使われたスイーツを楽しむことができます。
四国カルストは魅力あふれる観光スポットで、それだけで十分に楽しめる場所ではありますが、周りには面白い場所などはないのか気になる人もいますよね。
せっかく四国カルストまで足をのばしたら、寄ってみたい四国カルスト付近の観光スポットについても3つご紹介します。
雲の上温泉
高知県梼原(ゆすはら)市の山奥、日本最後の清流四万十川の源流域に位置する源泉かけ流しの温泉です。
四国カルストからは最も近い場所にある温泉で、高知側から四国カルストに向かうルートの国道沿いにあります。
ジャグジー、寝湯、打たせ湯、サウナ、水風呂と充実した入浴施設に、広々とした露天風呂は大自然に囲まれた景観も魅力です。
長沢の滝
続いてご紹介するのは高知県津和野郡にある「長沢の滝」です。
四国カルストの天狗高原からは、国道439号を下っておよそ5kmのところにあります。
落差は約34m、ハート型の岩穴から水が流れ落ちてくるのが特徴の滝で、ハートの滝とも言われることがあります。
それゆえ、恋のパワースポットとしても宣伝されていて、恋愛成就のご利益を求める人たちをはじめ観光客に人気を集めているスポットです。
フォレストアドベンチャー高知
「フォレストアドベンチャー高知」は、2021年3月に新しくオープンした観光スポットです。
上でご紹介した長沢の滝の近くにあり、四国カルストの天狗高原からは車でおよそ30分のアクセスです。
森の中の高い木々に囲まれた豊富な自然の中で、爽快なアクティビティを楽しむことができます。
人気のアクティビティには、「ビッグサンダースウィング」や「ジップライン」などがあります。
子どもももちろん大人も楽しめること間違いなしのスポットです。
最後に四国カルストへのアクセスについてもご紹介しておきます。
四国カルストへ行くまでの道は、主に2通りのルートがあります。
愛媛側からのルート、高知側からのルートの2つです。
愛媛側からのルートは、松山ICから向かう場合、国道33号線高知方面、そして国道440号線を通ります。
松山ICからの所要時間は、約1時間40分ほどです。
一方、高知側からのルートは、高知自動車道須崎東ICから向かう場合、国道197号線高野方面と東津野城川林道を通っていきます。
高知方面から目指すとき、途中県道48号線を通るルートもあるのですが、県道48号線は道幅がかなり狭くなっています。
多少の遠回りとなりますが、県道48号線は避けて、国道197号線と東津野城川林道を使って行くのがおすすめです。
高知自動車道須崎東ICの所要時間は、約1時間10分です。
また、この2つだけでなく、内子方面、宇和島方面からも向かうことができます。
四国カルストは山の上にあるので、いずれの道を通って行っても、クネクネ曲がりくねった山道で、道が細くなっているところもあります。
対向車とすれ違うときなど、運転には十分気をつけて目指しましょう。
さらに注意点として、四国カルストを横断するルートの途中にはガソリンスタンドがないので、必ず給油をしてから向かうようにしましょう。
自動車を使わず、公共交通機関を利用して四国カルストへ行きたい場合には、バスとタクシーを利用して向かうことになります。
高知側からの向かい方は、まず高知駅から電車、あるいは路線バスで須崎駅、または須崎出張所まで行きます。
そこからは須崎駅からタクシーに乗るか、あるいは高知高陵バス「梼原(ゆすはら)」行きのバスに乗って、「新田」のバス停まで行き、そこからタクシーを使うか、となります。
以前は、新田から津和野町営バス「天狗荘」行きへのバスが出ていましたが、残念ながらその路線は廃線となってしまいました。
そのため、いずれにしてもタクシーを利用する必要があります。